若者よ、パソコンが使えなくてもまったく問題ないぞ。

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先日、毎日新聞にて、「最近の若者はパソコンが使えず、企業が困っている」という主旨の記事が掲載されていた。

■<企業悲鳴>スマホ普及でPC使えない若者が増加
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151017-00000045-mai-bus_all

 若い世代でパソコンを使えない人が増え、話題になっている。IT企業ですら新入社員が使えず困っているケースも。スマートフォン(スマホ)の普及や、親・学校のパソコンへの理解不足、経済的に苦しい家庭が増えていることなどが原因と考えられ、就労のためにも技術習得の必要性が高まっている。

記事の中でも指摘されているが、パソコンスキルが乏しいことで就職などで不利になり貧困につながる、というのはなんとなくその通りでごもっとも、とつい思いたくなる。

 高校では情報教科が必修になっているが、山本理事は「少し学校でやったけど身につかないうちに忘れてしまったケースが多い。派遣社員、正社員にかかわらずパソコンのスキルは必要で、パソコンの腕がないのは現代では貧困につながる。人生を豊かにするために技術を身につけてほしい」という。

そこで自分が新入社員だったころのことを思い返してみた。

必要なスキルは時代によって変わる

社会人をスタートしたのは1995年。世間では Windows 95 で盛り上がっていた時代だ。
だが会社には Windows NT 4.0(3.51だったかな?) のデスクトップが1台あるだけ。
今では社員に1台パソコンがあるのが当たり前だが当然そんなものはなく、あっても富士通のワープロ専用機、OASYSが数台あるだけだった。しかも親指シフトキーボード。
新入社員のボクは、仕事は当然すべて手書きだった。

自宅ではホビーで PC9801 などをいじっていたが(正確にはEPSON互換機だったが)、当然キーボードはローマ字入力だ。
当時の上司や先輩からは「最近の若い奴は親指シフトも使えないのか」と嫌味や小言を良く言われたものである。

「最近の若者は〜」論

年配の人が若い人を捕まえて、「最近の若い奴は◯◯も出来ないのか」と言うのは古代エジプト時代から言われ続けている、なんていうジョークもあるくらい古今東西、老若男女同じなのであります。
年配の人が、単に自分の安っぽい優越感を満たしたいだけだ。

若い人はパソコンが使えないことを別に気にする必要はない。
必要になったらその時に覚えればよろしい。
若い方が物覚えが早いのだから、さっさと覚えて「あれ?◯◯さん、こんな簡単なことも出来ないんですかぁ〜?(ぷぷぷ)」と年配連中を見返してやればいい。

パソコンが使えない若者を採用した側の責任は?

今の時代、確かにパソコンのスキルは必須であろう。パソコンが使えなくては仕事に大いに支障をきたす。
ならばなぜパソコンが使えない新入社員が存在するのだろうか?

理由は簡単。
「新入社員がパソコンを使えない」のではない。
「パソコンを使えない新入社員を採用した」のだ。

仕事においてパソコンスキルがそんなに重要なら、パソコンを使えない新入社員に文句を言うのはお門違いだ。
パソコンも使えないような新入社員を採用した、会社の人事部に文句を言うべきだろう。
採用条件として「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)資格所有者に限る」とかにすれば良い。

では、なぜ人事はそういう採用条件を付けていないのか?
パソコンスキルをそれほど重要視しているわけではないからだ。
「パソコンが使える」と「仕事ができる」は別に因果関係も相関関係もないことを人事は知っている。
パソコンスキルはあとから社内教育やOJTなどでなんとでもなることを分かっているのだ。

なんでもかんでも教育に押し付けるな

また、この記事では学校での教育の重要性についても説いている。

さらに、「まず、親が子どもにパソコンを使わせるとともに、学校でもきちんと教えるべきだ」と指摘。たとえば論文を発表させることで、ワード、エクセル、パワーポイントから、検索の仕方、著作権の問題など総合的にパソコンを使いこなせるようになる授業を提案する。

さて、果たしでそれは本当なのだろうか?

少なくともボクは学校でパソコンの使い方を教わった記憶はない。
今は「情報」という科目があるそうだが、ボクの時代にはそもそもそんなものはなかった。
親に買ってもらったパソコンを、ゲームやBASICやパソコン通信などで好き勝手に使って遊んでいるうちに自然とパソコンの使い方を身につけたのだ。
これが学校の授業で教えられたら、果たして覚えただろうか? むしろ毛嫌いするようになったのではないか? そんな風に今なら思える。

「家庭教育で」というのなら、子供にスマホを買い与える前に、クロームブックでも買い与えればよい。今どきなら3万円もあれば購入できる。
子供ならパソコンの使い方などは勝手に自分で覚えるから、あとはそのまま放っておけばよい。

最近の、なんでもかんでも学校教育にその責任を押し付けるという風潮はどうも好きになれない。

これから必要なのは「新しいことをサクっと覚える」スキル

閑話休題。

繰り返しになるが、若い人はパソコンが使えないことを別に気にする必要はない。
必要になったらその時にサクっと覚えればよい。

インターネットが普及して情報伝達のスピードが急速に速くなったこの時代、「時代が必要とスキル」の新陳代謝のスピードもどんどん速くなってきている。
あと10年で今ある職業や仕事の半分が消滅するというオックスフォード大学の研究結果などもある。

■オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」702業種を徹底調査してわかった
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40925

これはほんの一例で、機械によって代わられる人間の仕事は非常に多岐にわたります。私は、米国労働省のデータに基づいて、702の職種が今後どれだけコンピューター技術によって自動化されるかを分析しました。その結果、今後10~20年程度で、米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高いという結論に至ったのです

これに対抗するには「消滅しない仕事に付く」ことではなく「消滅したらすぐに次の新しい仕事にキャリアチェンジできる身軽さやしなやかさ、したたかさ」なのではないか、とボクは考えている。

まー、ここら辺の話は、リンダ・グラットンの『ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図』や、ジョシュ カウフマンの『たいていのことは20時間で習得できる 忙しい人のための超速スキル獲得術』、ちきりんさんの『未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる』あたりの受け売りなのだが、この話はまた別の機会に書きたい。

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