電子書籍で食いたいならウェブ業界かアプリ業界を目指せ。

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大石哲之さん ( @tyk97 ) のブログへのアンサー的エントリーです。

ライターを目指す君、電子書籍で食いたい学生が居るなら、出版業界を目指すべきではないということ
http://blogos.com/article/60811/

電子書籍を学びたいなら、ネットのコンテンツ会社にはいるのがいいとおもう。
ドワンゴ、BLOGOS、アメーバのサイバーエージェント、GREEやモバゲー、その他ゲームの会社もコンテンツ課金であり、これらのモデルから非常に学べるところはおおいとおもう。
絶対に避けたいのは、大手出版社。さらに最悪なのは、新聞社です。新聞社だけは避けなくてはいけません。

電子書籍は Web である。

実際に自分が電子書籍を作ってみて分かったことなのだが、「電子書籍」は従来の「出版」のロジックやベクトルとはまったくの別物である、ということである。「出版」の延長、もしくは派生として考えると大きく見込みを誤る。

では「電子書籍」とは何か? あくまで Web なのである。Web の延長、もしくはその派生。

現状の電子書籍は、とてもとても極めて「Web1.0」的なアーキテクトなのである。

Web = タダ、無料というのがまかり通ってしまっているが、それは元々の「ワールド・ワイド・ウェブ」時代からの Web の基本思想である「ハイパーリンクと情報の共有」からしてそうならざるを得ないのは当たり前なのだ。「ハイパー・テキスト・マークアップ・ラングエッジ」の基本設計がそうなっているのだから仕方がない。

しかし電子書籍が画期的だったのは「書籍」というアナロジーを使って(>ユーザーを騙して?)パッケージ化、マネタイズ化を容易にしたことだ。そのおかげで従来の「広告ビジネスモデル」ぐらいしかマネタイズする方法がなかった Web 上のテキストコンテンツが「1個いくら」で販売出来るようになったのである。

まー、中長期的には、音楽や映像がたどったようにサブスクリプションモデル、つまり Spotify や Hulu のような月額定額を払えば読み放題にシフトするようになるのは避けて通れない必然なのではあるが、それにはまだ電子書籍コンテンツ自体が少ない。あと3年〜5年くらいは掛かるだろう。

電子書籍はHTMLとCSSの固まりである。

電子書籍を制作するノウハウは Epub という規格に則っているのだが、これは結局のところ HTML と CSS の固まりであるからして、電子書籍を学びたいのならウェブ制作業界に身をおくことをオススメする。Web で培われたアーキテクトはいずれ電子書籍、というか Epub にも取り込まれていくようになるからだ。

例えば、最近流行りのレスポンシブル・ウェブ・デザインなどのアーキテクトを使えば、デバイスの画面の大きさに依存しない、リフロー型とフィックス型の中間をいくような電子書籍も制作可能になるだろうし、jQuery が埋め込めるようになれば、よりインタラクティブな電子書籍も可能になるだろう。

電子書籍とアプリの垣根は融解する。

ただそうなると「これは電子書籍なのか?アプリなのか?」という垣根自体がかなり怪しくなってくる。Gmail や Google ドキュメントのようにブラウザ上でいろいろなウェブアプリが使えるようになって「ウェブとアプリの垣根」が溶けていってしまったように、いずれ「電子書籍とアプリの垣根」も融解してしまうだろう。

ゆえに「電子書籍っぽいアプリ」を作れるようになっておくために、アプリ業界に身を置くというのも面白い切り口だろう。

以上、書き手、というより作り手としての立場からの雑文でした。



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