勝間和代さんのKindle出版セミナーに行ってきた。

電子書籍/Kindle

2013-07-13-09.28.13

2013年7月12日(金)に行われた、経済評論家・勝間和代さんの Kindle 出版セミナーにお伺いしましたので、そのレポートをアップしたいと思います。

勝間和代さんは自らのメルマガなどのコンテンツを Kindle 本として「直販」し、1万部近い売上を叩き出しています。そこで得た実績と経験、知見を余すところ無く教えていただき、大変エキサイティングで興味深い内容のセミナーでした。

ただ、有料セミナーなのでセミナーの内容そのものはアップ出来ないので、私個人の感想ということでご理解下さい。

セミナーの内容としましては、「具体的にどうやって Kindle 本を作るか?」とか「手続きはどうするのか?」というテクニカルなお話しではなく、Kindle を始め電子書籍市場は実際のところどんな感じなのか?どうやったら売れるのか?というお話しの1時間でした。

 

紙書籍と電子書籍はルールからして違う

 

勝間さんは紙書籍と電子書籍との違いについて、テレビゲーム市場を例えにして「根本からビジネスのルールからして異なる市場」と定義付けています。

例えば、紙書籍がテレビゲームでいうところのパッケージソフト市場(プレイステーションやニンテンドーDSなど)だとすると、電子書籍市場はオンラインゲーム市場(スマホアプリやソーシャルゲームなど)であり、コンテンツの作り方から売り方まで、そもそもの「ルール」が違うと分析しています。

これはかつて音楽市場やゲーム市場が歩んできたのと同じであり、書籍市場も(好むと好まざると)いずれ同じ道を辿らざるを得ないと予想しています。

 

Kindle 本だけではまだまだ儲からない

 

市場の変化を踏まえ、では Kindle 本はどうなのか?ということなのですが、やはり「まだまだ儲からない」というのが実情のようです。

理由の一つは、「そもそも市場が小さい」(ユーザーが少ない)ということ、もう一つは「どんなコンテンツが売れるのかが分からない」とのこと。

ただ、それらの前提条件を踏まえて、「ではどうすれば良いのか?」ということは、勝間さんはPDCAサイクルを日々回し続け検証されているとのことです。その中で、「こうすればなんとかなるのではないか?」という仮説をいくつか教えて頂きました(>ここでは具体的に書けないのが残念です)。

 

キモは「露出×コンバージョン」

 

その中での肝となるのが、「露出×コンバージョン」である、と勝間さんは仮説を立てます。

露出、つまり「どれだけ多くの回数、ユーザーの目に留めてもらえるか?」。
コンバージョン、つまり「目に留めてもらったユーザーのうち、どれだけ高い確率でユーザーに買ってもらえるか?」。

これらの掛け算によって売上がはじき出されるであろう、としています。

もちろん、本のテーマが興味をそそり、内容が面白く、表紙のデザインが綺麗で、値段が適正であるなど様々な要因はありますが、つまるところ、それらは「露出とコンバージョンを上げる」という目的のための手段であるとします。

 

Kindle 本成功の鍵はWebマーケティング?

 

「露出とコンバージョン」と聞いて思い出したのが、ネット広告やネットアフィリエイトのテクニックです。

どれだけ多くの人に広告を目にしてもらうか? その中からクリックをして商品を買ってもらう確率をどれだけあげるか? これらはまさに「Webマーケティング」の世界そのものです。

もちろん、電子書籍もその中身が良く、面白いことが大前提ですが、だからといって「中身さえ良ければ売れる」とも限らないところが電子書籍の難しいところです。これはネットビジネスと同じでしょう。

「電子書籍は原稿が書けて、データが作れればOK、という訳にはいかない」ということを気が付かせて頂けただけで、今日のセミナーは参加した価値があったかな? と思えました。

電子書籍や紙の書籍など「本」の書き方や良いコンテンツの作り方については、勝間さんが Kindle 本を出されています(タイトルもそのものズバリ『あなたも本を書いてみよう』です)。

「電子書籍を出版してみたい」という方は一読してみるのをオススメします。1冊100円ですしね(笑)

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