デフレと円高は本当に「悪」なのか?

勝間和代さんの『チェンジメーカー』(講談社)刊行記念講演&サイン会に行ってきました@丸善丸の内本店。
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今回はその話とは別の話なので、講演会の感想は別枠で。

その講演会に、最近『デフレと円高の何が「悪」か』という新書を出版された、勝間和代さんの共同事業パートナーの上念司さんが同席されていました。

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「なんだよー、上念さんが来ているのなら、家にある新刊も持ってくれば良かったわぁー」と。

基本、ミーハーなので、あわよくばサインでもいただければ、と思っていたのですが、よく考えれば、

「そこで売っているじゃん・・・」。

というわけで会場のホールをちょっと抜け出して、ダッシュでレジへ直行。2冊目を購入。

そのまま上念さんの元へ飛び込んで行き

「すいません!サイン下さい!」と。

我ながら、図々しいというか、厚かましいというか、怖いもの知らずというか。

上念さんもまさか自分がサインをするとは思ってもいなかったのか、 キョトンとされていましたが、こんな自分の無理なお願いも快く引き受けて頂きました。あざーっす!
(上念さんのサイン本なんてかなりのレア物ですぞ)
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正直、経済、特に「リフレ論争」で取り上げられているマクロ経済はよく分からないので(>経済学部出身なのに?!(笑))、 この本を読んで勉強したいと思います。

ここからは不勉強な人間の戯言です。

個人的には、「インフレとデフレ」、「円高と円安」に「どちらが善でどちらが悪か」という考え方は「存在しない」という認識(信念?)の立場です。

インフレだろうとデフレであろうと、円高であろうと円安であろうと、常にすべてにおいて「その時点のマーケットの判断が正しい」という考えを持っています。

「デフレは良くない」という見解は一致しますが、その打開策として「リフレーションすべし」というのもまだ(感情的に)納得(腹落ち)できません。

それって「インフレは人為的にコントロール出来る」ということが前提で、リフレ(適切なインフレを人為的に起こさせる政策)を推進しているわけですが、 人間の力でインフレをコントロール出来るとは到底思えません。それが出来るのは唯一「神」(=マーケット)のみだと思っています。

「インフレをコントロールする/出来る」という考え方は「私は”神”になる」ということに等しく、それは人間の「驕り」であり、いつか必ず天罰が下る (今回の場合はインフレがコントロール出来ず、想定以上に早く高い伸びでインフレが暴走する)のではないか、と危惧しています。

「リーマンショック」だって、元を正せば「金融リスクは人為的にコントロール出来る」という人間の驕りから、レバレッジをどんどん高くしすぎて、コントロール出来る範囲を超えた途端、一気に信用収縮をしてしまったわけで。

「円高」も同様。

「円高」というのは、「日本円が諸外国の通貨と比較して”相対的に価値が高くなる”」状態であり、つまり「円が強くなる」状態なわけです。

自国通貨が強くなって何が悪いの?自国通貨が弱い方が国益になるっておかしくない?と”直感的には”思えるんです。

「日本は輸出産業国家だから円安の方が国益になる」というのも変な話で、なら「円高でも国益になるような政策転換を図る」方を優先すべきなのではないでしょうか?

円高なら海外の優秀な企業を「割安」で買収できるわけだから、外需は円高で利益が出ない、内需は期待出きないのなら、海外企業をどんどんM&Aして海外進出すればいいのでは?今こそお買い得なんだから。

『日本経済復活一番かんたんな方法』という別の本で、勝間和代さんが
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「円高の異常さを体験してください。こんな円高バブルが続くはずがありません」(210ページ)

と書かれています。

これって

「私が言っていることは正しい。間違っているのはマーケットの方である」

ということなのでしょうか?

「マーケットの判断は、マーケット参加者の総意であり、常に正しい」

という立場の自分からすれば、「おいおい、それは随分と驕りじゃないのか?」と感じるわけです。

長々となりましたが、まだまだ不勉強な部分も多々あるので、本書なりを読んで「デフレ」や「リフレ政策」についてこれから勉強していきたいと思います。

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