一言で言うと、
「使徒、襲来 in NY」。
ってそれだと身も蓋もないわけですが(苦笑)
・・・とにかく酔いました。
劇場の大画面で、ホームビデオの手ぶれ揺れを90分間ずーっと見せられ続けるわけですから、酔うのも当たり前です。
「手ぶれ揺れ」を見るのに弱い人は注意が必要です。
基本的には「ワンアイデア、一点突破」な作品なので、ストーリーもへったくりもありません。ただひたすらニューヨークの街中を怪獣が暴れ回るだけの映画です。
なんかいろいろな裏設定はあるみたいなのですがそこら辺の説明は一切なく、「投げっぱなしジャーマンスープレックス」がごとく全てを放り投げて90分間ノンストップで一気に駆け抜けきっていきます。
- そもそも”アレ”はなんだったのか?
- ”アレ”はどこから来て、なんでNYに来たのか?
- ”アレ”と「タグルアト社」との関係は?
- 第一、タイトルの「クローバーフィールド」ってどーゆー意味?
と、とにかく伏線や謎かけの大風呂敷を広げるだけ広げて、その風呂敷を畳むそぶりも見せず唐突に終わってしまいます。
そーゆーところをきちんと説明してくれないとつまらない、と感じるタイプの人には「で、結局なんだったの?」と疑問ばかり残ってしまうでしょう。
プロデューサーや制作スタッフが同じである、アメリカのTVドラマ、「LOST」のシーズン1の最終回みたいな感じです。 「ロスティ」(「LOST」ファンの人)な人にはたまらなくおもしろいと感じると思いますが・・・>自分もその一人。
ともかく、「予告編」が(「予告編」”で”?)全ての作品です。「予告編」をそのまま90分に尺を伸ばした映画。 「予告編」が気に入れば見に行って損はないと思います。
追伸:
早くも続編の制作が決定した、とか?
「タグルアト社」との関係とかはパート2で明らかになるのかしらん?
また「LOST」みたく「投げっぱなし」にならないことを祈りましょう。
補足:
”使徒、襲来”は、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』第壱話のサブタイトルです。