「天ハ人ノ上ニ人ヲ造ラズ人ノ下ニ人ヲ造ラズ」
とは、福沢諭吉の『学問のすすめ』の冒頭の有名な一節で、みなさんもよくご存知だと思います。
「人類みな平等」、素晴らしい心がけですね。
ですが、実はこの後に続く文章があるというのをご存じの方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言われている__人は生まれながら貴賎上下の差別ない。
けれども今広くこの人間世界を見渡すと、賢い人愚かな人貧乏な人金持ちの人身分の高い人低い人とある。その違いは何だろう?。
それは甚だ明らかだ。賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとに由ってできるものなのだ。人は生まれながらにして貴賎上下の別はないけれどただ学問を勤めて物事をよく知るものは貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるのだ。」
引用元: 学問のすゝめ – Wikipedia.
これって「機会は平等、結果は不平等」を是とする考え方であって、ある意味非常に過激な論旨ですよね。非常に先進的。
とかく「結果平等」な考え方に引っ張られがちな日本においてはなかなかこういう風にバッサリと言い切ってしまうのは勇気のいることです。
つまり「ちゃんと勉強せーよ」と。
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