昨日は所用で六本木へ。
所用が少し早く終わり時間に余裕が出来たので冷やかしのつもりで国立新美術館へ。
日毎は美術館なんてぜってー行かないのであるが(苦笑)、たまたま開催していた「カルフォルニアデザイン展」に何か感じるモノがあったので覗いてみることに。
入場料1千円とお手頃だったのも。
ノーチェックで観に行った割には個人的には「当たり」の展示会だった。
1930年代から60年代にアメリカ・東海岸で台頭した「工業デザイン」に冠した内容。
代表的なものとしては「イームズチェア」など。
第二次世界大戦による軍事産業の発展により生み出された新素材の民間転用、
ヨーロッパでの戦火を逃れアメリカに移民してきた大量の職人(クラフトマン)の存在、
終戦後のベビーブーマーなどによる急激な人口増加に対応するための住宅や家具などの工業製品の特需、
などが重なりあって発展した「カルフォルニアデザイン」が一望出来る。
いわゆる非日常的な「アート作品」とは異なり、あくまで一般大衆の生活に密着した「プロダクト」(製品/商品)でありながら、そこから醸しだされる個性的なデザインは観ている人を魅了する。
画一的な「大量生産」製品とも少し違う、クラフトマンが作り上げた「一点モノ」のようなコダワリも感じられた。
モダンでレトロな「あの時代」のアメリカのポップカルチャーが好きな人には気に入ってもらえると思う。
詳細はこちら。
■「カリフォルニア・デザイン 1930-1965 -モダン・リヴィングの起源-」展
http://www.nact.jp/exhibition_special/2013/california/